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ビタミン剤

第5章 夏まつり



そんなこんなで出かける前に
ドタバタと用意して
最後には着替えの入った
キャスター付きの鞄まで持たされて
祭へと向かうことになった。


「じゃあね、
2人とも楽しんできてね
お兄ちゃん、運転気をつけてよ。」




「へいへい。」


「じゃあ、ニノくん
お兄ちゃんのことよろしくね。
襲われそうになったら
スタンガンでもなんでも使って
防御しなよ。」


「はーい
ホント、いろいろありがとね。」


「ううん
私もすっごく楽しかったし
久しぶりにニノくんとおしゃべり
できて嬉しかったもん。」


「ほらほら
もう、いいでしょ、
じゃあ、今日はありがとね。」


「あ、たまにはうちに帰って来なよ。
お父さんもお母さんも会いたがって
るし、心配してるよ。」


「テレビ見てたら十分元気だって
わかるでしょうが。
ま、また今度帰るからさ。」


「あ、お兄ちゃん
報酬のこと忘れないでね。」



都心から車で1時間くらいのD市の
祭会場の規模はそんなに大きくは
なくて、でも昔から続いてる祭。

地元の古式ゆかしい神社の祭で
小規模ながら
花火大会とかもあるらしい。

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