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ビタミン剤

第30章 ムテキのヒーロー


Oside


涙をぽろぽろ流しながら笑ってくれる
翔ちゃんはマジでキレイだ
この泣き顔をもっと晴れやかな微笑みにして
あげたいと強く思うよ。


「ぎゅーってして。
さみしかったの…逢いたかった
でもわがまま言っちゃいけないって
ずっと我慢してた…俺、1人で…さみしかった」


翔ちゃんから漏れ出た本音の言葉
幼い頃からずっと我慢して
言えなかった言葉を口にするのは
難しいことかも知れない
でも、おいらには言ってもいいんだよ。


無反応、無頓着、無責任、無鉄砲
そんな頼りない言葉のほうがおいらには
似合ってるだろうけど
おいら翔ちゃんの為なら
無敵のヒーローにだってなる自信があるんだぜ?



チェンジペガサス2のマスクを外して
恋人の大野智として、ちゃんと伝えてやる。


「翔、さみしい思いさせてごめんな
おいら、誰より翔が好きだよ。」

「やっぱり…智くんだぁ
智くんが…俺のヒーローなんだね。
好きっ…俺も、智くんが大好き…」


「もっと寄り掛かっても良いんだよ?
ずっと寄り添うって決めてるからさ
おいらずっと翔ちゃんの隣りに居るんだから」




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