テキストサイズ

ビタミン剤

第30章 ムテキのヒーロー


ピロートーク

Oside


腕まくらして
翔ちゃんのきれいなひたいにキスをしながら
髪を優しく撫でたげてる。

背中の引っ掻き傷を気にしてくれてるけど、
おいらはちっとも平気
今こうして2人でいられる夢心地の時間のほうが
大切だから。


おいらの胸に顔を埋めるようにして話し始めた。

「俺ね、実は何度もシュミレートしたんだ。
智くんとのエッチすること想像して動画みたり
雑誌みたりしてかなり予習してたよ」

「マジでぇ?
ッつかなんか、アハっ翔ちゃんらしいや」

「うん、
知らないままでいる事のほうがイヤだからね。
でも、だから…怖かった
受け身の自分ってことも、考えられなくて
智くんとセックスすることで男としても
自分の中の何かが
壊れてしまうんじゃないかって、
意識が変化することもこわいって思ってた」

「んで?どう?なんか壊れた?」

「ううん、なんにも壊れてない。
智くんとひとつになれて嬉しい
愛し合う行為がこんなにも気持ち良くって
俺の中が智くんでいっぱいになるのが
こんなにしあわせだなんて思ってもみなかった…」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ