星に見ている
第10章 経験値を盗めるなら…
「相変わらず…ここ…寒いですね」
「入ってきて…いきなりクレームですか?
可愛くないですね?」
真木先生は、IHコンロでお湯を沸かし…僕の分のコーヒーをいれてくれる…
美術室を自室の様に使う先生は……
自由にこのスペースを使いこなす…
最近、知ったのだが…美術室は第一・第二と別れていて…
主に生徒が授業で使うのが…僕たちが今いる第一の隣…第二で…
真木先生が入り浸る第一は、アトリエとして使っているらしい…
こう見えて……国内外に…作品を出品する…名のある作家だと言う――――――…
まだ…作品一つ一つが安く…生活にならないため…
教員資格をいかして…高校で臨時だが…教鞭を振るっているそうだ…
教員がバイトで…
画家が…本業?
ま…この学校事態…美術に力をいれている訳ではないらしく…
気軽で助かると…
先生にはプライドは無いのだろうか?と…
心配になる…