星に見ている
第15章 過去からの誘惑
絵画の世界は…
知名度が大藩を占めるーーー…
小さい頃から何かしらの賞を取っている…とか、家柄…血筋……大学ネーム………
最悪コネーーーー…も、大きく関係している
芸術の世界なのに…芸術らしからぬ選考基準ーーー…
金のなる木は、金持ちの庭にしか成らない…
そんな世界ーーーーー…
だが、そんな俺にだって…賞の数と大学ネームがある…
保さんの、推薦がなくてもーーーーーーー
「敦人…私の推薦がなくても大丈夫ーーー…とか、思ってないか?
…それで、何回…コンクールを逃して来たんだ?
年齢的に…今回最後の、って…決めてるんだろ?
ならーーーー尚更…私の推薦を受けるべきだ!」
うっ……
確かにーーーー…もう、遠い記憶の賞と卒業した大学の名前は…そろそろ、効力は薄くなってきているーーーー…