星に見ている
第6章 一線向こう…
僕は、真木先生を学校で見かけては…
目で追う日々が続いた……
「―――――…人は見かけで判断できないもんだな…」
「はぁ?手塚、ど〜した?哲学的だな〜?恋でもしたか?」
雄二が僕の呟きを拾う…
「―――――…哲学じゃね〜し?」
雄二は、彼女と上手くいっているらしく…“恋ばな”に敏感に反応してくる―――…
僕は、二人を祝福しつつ…心の何処かで“別れちまえ!”と、毒づいてもいた…
その度に…夜空を見ては反省する―――――――…
真木先生も…
こんな気持ち…
僕くらいの歳に感じたことがあっただろうか――――…
僕は、どのくらい…
嫌なヤツに…なっただろうか…
耐えられるかな…