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星に見ている

第7章 先生と生徒


「―――3年…手塚 直樹です―――――…どうも」



「はい、俺は美術担当の、真木 敦人です――――よろしく」




真木先生は、ニコニコと…

僕に椅子を差し出す…







座っていいものか…




戸惑う…



解らない―――――――…



この人は…




僕と同じ悩みを…持っているのか…






僕は、その椅子には座らなかった――――――――…











「――――すみません…帰ります」




頭をさげ―――――…



美術室を出る―――…




結局…ヘタレなのは…



扉の向こうに入っても…




同じ――――――――…






「手塚君―――――…また、おいで!!」





背中に……真木先生の声を優しく感じる―――――…








僕は、少し振り返り…また、頭をさげた―――――…





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