星に見ている
第7章 先生と生徒
「―――あ、手塚じゃん!買い出し?」
「――――…雄二…」
入るときは気がつかなかったが…
雄二が…雑誌売り場にしゃがんでジャンプを読んでいた…
「――――…あれ…家近いのか?」
「いや、違う―――――…彼女を送った帰りに寄っただけ」
“彼女”と言うワードに…チクンと胸が痛くなる…
「ふ〜ん…お疲れ様」
僕は、カゴにポテチとコーラを入れ…雄二の隣に立った…
何をするわけでもない…
ただ…雄二の隣に立ってみたかった…
「―――――こんな景色か…」
「はぁ?何?何か言った?」
僕は、別に―――――…って…答えて…
雄二の開く雑誌を覗き見る…