星に見ている
第8章 過去の初めの一歩
「――――――両思いの…初恋でしたか?」
僕は、失恋の初恋だった―――…
両思い―――――…は、夢のまた夢…
「―――――…どうだろう…先生が…その時、俺を好きだったかは知らない…
でも―――――…
俺は、好きだった――――…
体を重ねる度に……本気の恋をしてるって―――――思ってたから…」
何だろう――――…絵画教室の先生と…
真木先生との温度差を感じる言い方に……
淡い夢が…端から砂の様にサラサラとこぼれ落ちる感覚になる―――…
「――――高校に入っても…関係は続いたよ―――…
俺は、美術選考の高校に入り…ますます美術にのめり込んだ……
もちろん…大学も美大と思ってたから……
美大卒の先生を尊敬してたし…愛していた―――――…」