星に見ている
第9章 学び進めぬ卑怯者
「―――――懐かしいって…
変なことを言うね…手塚君は…」
先生は、教室の隅におかれた机にスケッチブックを置くと――――…
肩を上下に動かし軽くストレッチをした――――――…
「――――…たかがスケッチブックを持っただけで肩こりですか?先生…何歳?」
先生は、肩を片手でほぐしながら笑う―――――…
「――――何歳って…今年で27だったかな?
しかし…何歳でも…“先生”って呼ぶ人種は…手塚君たちからしたら全員“おっさん”だろ?」
僕は、先生をサクッと全身観察をし―――――――…
「―――――ですね」
と、鼻で笑った――――…