星に見ている
第9章 学び進めぬ卑怯者
「で――――――…受験生が、こんな所で油を売っていていいのかい?」
外を見ると――――――…
季節はすっかり…冬に入り―――――…
エアコンの効いている校舎を出ると…
防寒具が必需品となっていた…
僕の手にも―――――…しっかり…コートが握られている…
「あ―――――…僕は、決まったので……残りの高校生活を満喫―――――…してました」
「―――――満喫…ねぇ…」
真木先生は、そう言うと…机に座り……
スケッチブックを開き…
赤ペンを持つ…
「指し使いなければ……
進路を聞いていいのかな?」