星に見ている
第9章 学び進めぬ卑怯者
「―――――…相変わらず…こじらせてるね…手塚君は…
彼女とは――――…うまくいってる?」
僕は、ドキンと―――――…
小さく動揺した…
先生――――――…
やっぱり知ってたんだ……
って――――…思った…
「お互い受験頑張ろうねって――――――…別れました
彼女、県外の難しい大学を希望してましたし――――…
タイミング的に……」
「…タイミングって――――――…変な感じだね…手塚君が言うと」
僕は、先生の手にする赤ペンを見つめる…
「―――――ですね…
卑怯者には…勿体ないくらいの…彼女でした―――」