テキストサイズ

えっちの経験値

第12章 笹野大輔の事情②

「結城……俺にその元気を分けてくれよ」

結城が空元気なのは承知している。

「いいけど……どうやって?」
「分かんないけど……」

結城のひたむきな強さ。

実際にはそう振る舞っているだけなのも
分かっている。

「俺も消したい……こんな自分を」
「笹野さん……」
「結城……おまえもだろ?」
「……ぅん」

結城と俺は互いを見つめ
どちらともなく唇が重なった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ