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えっちの経験値

第13章 私の全てを受け入れてくれますか?

しばらくの間は他愛もない雑談が続いた。

「僕の母親もスーパーで働いてます。
惣菜コーナーですけどね」
「あらッ。惣菜だと残り物持って帰れるでしょ。
羨ましいわぁ」

特にこの貧乏談義は盛り上がっていた。

そうかと思えば……

「大輔くん。本当にありがとう。この子
高校受験失敗してから塞ぎがちで……
あんなこともあって……咲良は親想いで
本当に本当にいい子で……」

泣き出す始末。

「咲良さんがいい子だというのは
僕も分かっているつもりです」

大輔は母親の終わりの見えない話に付き合い
何度も頷いていた。

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