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えっちの経験値

第19章 一之瀬蓮の事情⑦

翔太からのラインを頼りに
あらゆる所を探しまくった。

深夜2時を回った頃だった。

カラオケボックスの各部屋を
回っている俺の視界に
8ヶ月振りに目にする
咲良の姿が飛び込んできた。

咲良は喜怒哀楽の無い表情で
一点を見つめていた。

テーブルには減っていないジュースの
グラスがひとつ置かれている。

不謹慎にも俺はそんな咲良に
見とれていた。

咲良の表情は儚げだった。

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