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えっちの経験値

第22章 一之瀬蓮の事情⑧

咲良は立っていられないほど落ち込み
泣き明かしていると思っていた。

そんな咲良を俺が慰め
力になりたかった。

しかし実際に咲良は立ち直っていて
昨夜の俺は咲良に声を掛けることすら
出来なかった。

結局は俺の独りよがりである。

「本当に失礼しました。遠慮なく飲んで
くださいね」

謝るのは俺の方だ。

俺に好意があると知っていながら
千佳を利用したのだから。

千佳の想いに応えられないことも
謝らなければならない。

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