テキストサイズ

えっちの経験値

第22章 一之瀬蓮の事情⑧

「しかし……誰からの紹介でもありませんし」

強面の黒服の言葉を借りてでも
この店を一刻も早く立ち去りたかった。

「むしろ初めてのお客様は大歓迎です。
うちは料金設定もリーズナブルなので
御安心してお飲みになってください」

半ば押し切られ席を案内された。

店内は最小限の灯りがともる程度の薄暗さ。

それよりも違和感があったのは
BARなのにカウンター席が無かった。

「こちらへお座りください」

案内されたテーブル席には
一人掛けのソファーがひとつ
置かれているだけだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ