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えっちの経験値

第22章 一之瀬蓮の事情⑧

「あの……見ての通り二人なんですが」

席を間違えて案内されたのだと
信じて疑りもしなかった。

「もちろん存じ上げております。こちらは
二人掛け用のソファーとなっております。
奥行きも広めになっておりますので」

でも幅はどう見ても一人掛け用だ。

「お座りになってください。メニューを
お持ち致します」

ここまで来てしまったからには
引き返せないだろう。

腹を決めてソファーに座った。

「千佳先生、どうぞ」
「……失礼します」

脚を開いた間に
千佳は遠慮ぎみに尻を乗せた。

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