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えっちの経験値

第4章 一之瀬蓮の事情②

「先生……もう……大丈夫ですから……」

当初はガチガチに張っていたものの
擦ったことが効果的だったのか
次第にほぐれてきていた。

だが、ここで擦る手を止めてしまっては
無言の気まずい展開が
訪れてしまいそうで怖い。

俺と結城は会話らしい会話を
したことがないだけに
この先の展開が余計に読めない。

「先生の手……疲れちゃうよ……」

俺も何か話さなければ。

手ばっかり動かさずに口を動かせ。

授業中の注意と逆だ。

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