テキストサイズ

えっちの経験値

第4章 一之瀬蓮の事情②

結城がふと自分の唇に触れた。

俺を取り囲む生徒らの中で
一際目立っていた仕草。

目立つといっては語弊がある。

俺は結城だけを目で追っていたのだから。

「それって……」

俺が口にすると結城は慌てた様子で
唇に触れていた手をタオルの中に収めた。

「癖なんです……先生とキスしてからの……」

結城はタオルで身体を隠すように覆うと
上半身を起こした。

「先生……キスして……」

またもや保健室と同じ現象が起きた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ