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えっちの経験値

第40章 佐倉千佳の事情⑤

取り返しのつかないことを
してしまったと悔やむ半面
ここまでのことをしなければ
私は一生咲良という呪縛に囚われる
想いがあった。

咲良を想い続ける蓮と
過ごさなければならない恐怖から
逃げ出したい。

『ごめん……さくら……』

決定的だった。

その軽はずみな言動が
モヤモヤとしていた私を突き動かした。

だから良かったんだ……これで。

「蓮ちゃん先生が辞めてくれて清々したわ」

翔太が意外な言葉を口にした。

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