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えっちの経験値

第44章 一之瀬蓮の事情⑬

百合からの不在着信に気付いたのは
講師の仕事を終えた22時過ぎだった。

『蓮くん……ごめんね……頼れる人が
居なくて……』
『だから俺に電話くれたんですよね。
今どこに居ます?』

専業主婦で社会と遮断されていた百合なら
頼れる相手なんて居なくて当然だろう。

『隅田川。昔は皆で花火を見に行った
よね。何だか懐かしくて』

高校大学と大人数でよく行ってたな。

あの頃の百合と孝之は
誰もが羨むカップルだった。

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