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えっちの経験値

第45章 若松百合の事情①

蓮とこうして二人きりになるのは
その花火大会以来のこと。

しかも蓮の自宅で。

「百合さん、飲みます?」

蓮がお茶のペットボトルを私に差し出す。

「蓮くんのは?」
「これ一本しかないから飲んでいいですよ」
「悪いからいいよ」
「だったら半分ずつ飲みましょうか」

グラスで分けるものだと思っていたら
蓮はそのまま半分飲むと
「どうぞ」と私に手渡した。

花火大会の間接キスが蘇る。

あの日のように胸が高鳴った。

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