テキストサイズ

えっちの経験値

第56章 若松百合の事情③

「蓮くん……お願いだから……ね?」

蓮の腰に両手を回し
身体をすり寄せる。

「だから無理ですってば」

蓮は身体を離そうと必死だが
腰に巻き付けた手を離さなかった。

「孝之に話してもいいの?蓮くんに
襲われたって」

脅すつもりなんてなかった。

蓮に抱いてほしいだけ。

「あの時、蓮くんが私を襲わなければ
こんなことにはならなかった。違う?」

追い詰めるつもりなんてなかった。

あの快感がほしいだけ。

「孝之には内緒で。二人の秘密ね」

自分で発した『秘密』という言葉に
欲情が掻き立てられる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ