Kissからはじめよう SO & AN
第26章 君のために僕がいる9 雅紀
9-2
「今日さ、大野さんも翔ちゃんも楽しそうってゆーか、嬉しそうだったね。二人共ニコニコし通しだったし。翔ちゃん甲斐甲斐しく大野さんの手伝いしちゃってお皿やグラスのしまってある場所も知ってるみたいだし・・・幸せそうでいいなぁ~」
「まーくん・・・」
「ん?」
「まーくん、さっき俺が潤くんのこと好きじゃないって言ったら“よかった”って言ったけど・・・、あれはどう言う意味だったの?」
「え・・・言った・・・っけ?」
「言った・・・もしかしてそれってやっぱり・・・」
「やっぱり?」
「・・・・・・」
「何?」
「・・・何でもない」
「嘘。和くんの“何でもない”は何でもなくないんだから。・・・何年の付き合いだと思ってんの」
「・・・・・・」