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Kissからはじめよう SO & AN

第26章 君のために僕がいる9 雅紀



部屋の中のTVの音も 水槽のモーター音も すべてが聞こえなくなった
照明もすっと暗くなった気がした



「・・・そうだよね」

声が掠れる

「関係ないもんね」
「俺の話なんか」
「そりゃそーだ」
「うん、ごめん」
「今の忘れて」


唇が震える

言葉がブツ切れで一言ずつしか出てこない

その間 和くんはずっと無言だ

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