
Kissからはじめよう SO & AN
第27章 君のために僕がいる10 和也
10-3
走りながらポケットからスマホを取り出して
まーくんに電話する
でも全然出ない
呼び出し音が何度も虚しく響く
とりあえず大野さんとこに行こう
走って走って息を切らせて店に飛び込むと
大野さんがびっくりした顔で俺を見つめる
「ど、どうしたの?」
「まー、くん、は?」
「えっと、今日・・・どこだっけ・・・
確か恵比寿ガーデンプレイスのホテル・・・」
「・・・ウェスティン?」
「そうそう、そこで・・・和くん?」
