
Kissからはじめよう SO & AN
第27章 君のために僕がいる10 和也
またもや駅まで走って地下鉄に飛び乗り
恵比寿で降りてからも すみませんと謝りながら
スカイウォークを走りぬける
ホテルに入ったところで
そういえば何階へ行けばいいんだ?
と、肝心なことを聞き忘れたことに気づいた
もう一度 大野さんに詳しいことを聞かなくちゃ、
と スマホを取り出したところへ
奥の方から団体が歩いて来て その中に
いつもとちょっと違う雰囲気のまーくんもいた
いつものカジュアルな格好じゃなく
珍しくジャケットなんて着て・・・
背が高くてスラッとしてるから
またそれがよく似合ってめちゃカッコイイ・・・
スーツ姿のおじさんたちに囲まれて
ポンポンと肩を叩かれたり
笑顔で握手したりしてる姿は
完璧に「仕事のデキル大人の男」って感じだ
