きみがすき
第17章 *ジュウロク*
相葉ちゃんは、
少しだけ驚いた顔をして
でも直ぐに眉間に皺を寄せ不機嫌な顔に戻った。
相「…わかった。じゃぁ教えてあげる。」
「うん。」
こくんと頷いたけど、自覚なく怒らせてしまっている事実を受け止めなきゃと、きゅっと唇に力を入れた。
相「なんで、電話出てくれないの?」
…
相「それに、メールの返信もくれない。」
あ…
確かにあの日、俺が気持ちを伝えた日…からも、相葉ちゃんから連絡がきた。
でも…それは…
相「今は…櫻井さんが良くなった?」
……え?
相「俺の前は、ニノだったよね。」
……ん?…は?
相「ニノが潤と付き合ったから、次は俺?
んで、俺が駄目なら櫻井さん?」
…なにを…
相「俺のこと、すきだとか言っときながらさ、次の日からはもう連絡取れないし。
やっと会えたと思ったら櫻井さんと手、繋いでるし。それに…」
………あれは
相「大ちゃんの、人をすきになるって何?遊びの延長?
…俺は、人をすきになるって遊びじゃないし、いつも本気だから。
からかうんだったら、他を当たってよ。」
相葉ちゃんの口から、次々と出てくる言葉。
確かに俺は、怒ってる理由を知りたいって言った。
そして、相葉ちゃんが俺に対して怒ってることも良くわかった。
でも…何を言ってるんだ?
あのさ…
なんだかムカついてきた。
相「大ちゃんの考えてること、俺にはわからないよ。」
いまだに続いている俺への怒った理由…いや、クレームか?愚痴か?不満か?
あっそう。わかったよ。相葉ちゃん。
相「それに~…」
それにしても煩い口だな。
相「あと……わっ、な、に……んっ!」
相「…」
やっと静かになった口。
俺の口で塞いだ。からだ。