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きみがすき

第18章 *ジュウナナ*



あの日の帰り際、相葉ちゃんとは誤解についてちゃんと話をした。


「相葉ちゃんの話では、松潤から俺がニノをすきだって聞いたみたい。」


ニ「……は?なにそれ?」
腕から伏せていた顔をあげて眉を寄せる。酔ってるせいか目がちょっと恐い。

「いや、松潤は悪くないよ。初めてお店、ニノが連れて行ってくれた日の話みたいなんだけど。」


ニ「…はい。」


「俺が酔って、ニノに抱きついてたのを見て、それで俺がニノをすきだって思っちゃったみたいで。松潤はそのことを相葉ちゃんに相談してたんだって。」


ニ「…やっぱり潤くんの勘違いじゃん。」


「違う違う。もともと俺が酔わなきゃそんな誤解される事はなかったんだよ。俺が原因なの。」


ニ「…でも、違うって気がついた時点で相葉さんに訂正しない潤くんも悪い。」


「ふふ、まぁそうとも言えるけど…。もう過ぎたことだよ。」
俺の方が迷惑かけてるし。

「あ、あと、あのさ…確認なんだけど…俺、ニノに、キスしようとしてたって、ほんと?」
相葉ちゃんから聞いた衝撃の話。

ニ「え?…あーそうですね。潤くんが止めてくれたんで未遂ですけど。」

真実だった…
「うわぁ…マジか。本当にごめんねニノ。松潤が止めてくれてよかった…」
ごめんなさいと手を合わせて頭を下げる。俺ほんとどうしようもねーな…

ニ「ま、結果何も無かったですし。
そんなことより大野さん。真面目な話して良いですか?」
急に酔いが覚めたかのようにはっきりと話すニノ。

「え?なに急に。」
てか、俺も真面目な話してたけど。
あれ?ニノから聞いてきたんだよね?

ニ「真面目に答えてくださいね。」
いやに真剣。

「…わかった。」
なんだろう。思わず唾を飲み込む。


ニ「俺って、色気ありますか?」


「…はい?」


ニ「キスしたくなったり、セックスしたいって俺見て思います?」

は?

大「はぁ?!セッ…!や、ちょっと、ここ飲み屋!」
なんだよ急に!やっぱり酔ってんじゃん!?

ニ「誰も聞いてないですよ。ねぇどうですか?俺とセックスしたいですか?」
俺のスーツの袖を掴み、こてんと首を傾けて、また聞いてくる。

「なっ!また!そ、そんなの松潤に聞けば…」
いいじゃん。って言おうとしたけど…それって…


「…松潤と何かあったの?」


て事?

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