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きみがすき

第23章 *ぜろ*



相「♪~♪♪♪~♪~」


ご機嫌だね。


あのあと、ゆっくり離された手


今は、2人並んで駅へと向かう。





…今日…泊まっていいのかな?
特に約束はしてないけど
次は泊まるから。って宣言した手前、一応泊まれる準備はしてきた。

一応だよ?


ご機嫌な横顔を覗き見しつつ、どうしたら良いか考える。

でも泊まるって…

いや、流石に泊まるのは早いよね?

や、早いとかそんな事言う歳でもない?

てか…付き合えたのは嬉しいけど…まだ相葉ちゃんに俺のこと全然知ってもらえてない。
きっと、俺も相葉ちゃんのこと…知れてない。
会えなかったってのもあるけど…

『これからお互いのことたくさん知っていこうね。』

俺、相葉ちゃんのこと もっと知りたいよ

相葉ちゃんは…どう思ってる…?



相「大ちゃん?」


「っわ!」

いつの間にか目の前にあった顔。

相「どうしたの?疲れちゃった?」


「あ、ごめん。大丈夫。
ちょっと考え事してただけ。」

あ…

それはそれで失礼じゃん…


相「そ?抱っこする?」


「あ!また!いらないよ!
元気!ちょー元気!」


相「あはは!大ちゃん、かわいー!」


「っかわ!?っもう…!」


相葉ちゃんは、俺の事をからかうんだ。


俺って…そんなキャラ?

何でか相葉ちゃんとだとこうなっちゃう。

別に嫌な訳じゃないけどさ


でも…

なんで…相葉ちゃんは

こんなに余裕なんだろう。って


…俺だけ?

俺だけドキドキしてる。

のかなって…



相「まーた。大ちゃん。」


「え?なに?」


相「考え事。」

あ…

「ごめん…」

せっかく会えたのに…俺…


相「仕事?ペット?夕飯?ニノ?潤…ではないか。あとはー…なんだろ?」


「え?」


相「いいよ?考え事してても。
でも、それが俺の事なら考えてないで俺に言ってね?」

目の前にある相葉ちゃんの顔は、大真面目。

相「一緒に考えよう。
それに、俺に聞けばもしかしたら直ぐに答えが返ってくるかもしれないしさ。」

そう言って、貴方は優しく笑った。




…あぁ


このひとは


「…相葉ちゃん。」


相「ん?なーに?」

優しい瞳がまっすぐ俺を見ていてくれる。


「俺、相葉ちゃんのこと…もっと知りたい。」



すきが溢れた。

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