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きみがすき

第3章 *ニ*

*大野*




今日、翔くんに飲み誘われた時点で、勘ずかれたのかなって思った。もしかしたら聞かれるかもって思ったけど、それでも誘いを断らなかったのは、心のどこかで話を聞いて欲しかったのかもしれない。

なのに、いざとなると聞かれたくなくて、話題を振られないように、いつも以上に飲んで話をした。


翔くんが「何かあった?」じゃなくて「何があった?」って言ってくれたのが、俺のことわかってくれるんだって。俺が遠回しなの嫌いだから、直球で聞いてくれたのが嬉しい。
俺は素直じゃないこともあるから、気持ちの整理がつくまで、ずっと待っててくれるのが嬉しい。

全部、翔くんの優しさ。


話したら、呆れられちゃうかも、もしかしたら嫌われちゃうかもって恐かったけど、、翔くんなら心配する事なかったじゃんね。


「翔くんには、かなわないな。」と言う俺に、

俺だけじゃないよ。智くんのこと、スゴく心配してるよ。と俺の隣にいるニノに目を向けた。

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