きみがすき
第3章 *ニ*
ニノ?と、この話題になってから居ずらそうに、ソワソワしていたニノを見る。
ニ「あ、いえ。今日の大野さんいつもと違かったので、し、心配してたのはホントですけど、あのもし俺居たら話しにくいとかだったら、帰りますんで。」と両手を胸の前で振りながら、慌てたように話す。
そっか、ニノにも心配かけちゃったね。先輩としてダメだね。せっかくニノが教えてくれた素敵なお店なのに、楽しく飲みたかったよね。ごめんね。ありがとう。
「ううん。心配かけてごめんね。ニノが嫌じゃなきゃニノにも聞いてほしい。興味ない話かもしれないけど。」
スゴく幻滅させちゃうかもね。でも、これからもニノとは仲良くしていきたいから、俺のこと知って欲しい。
「大野さんがいいなら、聞かせてください。」と、真剣な目をした。
ニノから翔くんに目を向ける。優しい顔でコクンと頷いてくれて、あ、泣きそう。泣いてもいいかな。お酒を飲みすぎたってことにしてさ。
俺、人に自分のことを伝えるのが苦手で、チグハグになっちゃうかもだけど、俺の話、聞いて欲しい。
そう、思った。