
きみがすき
第3章 *ニ*
俺が話終わると、
「あの、これ。」と、言葉と共に下を向いている俺の視界にグレーのハンカチ。
ニ「使ってください。あ、これ予備で持ってるハンカチで使ってないので綺麗ですから。」と優しい声。
さっきよりは落ち着いたけど、涙はとまってなくて、自分のハンカチを使えば良いんだけど、ニノの優しい声に「ありがとう。」とハンカチを受け取った。
でも、やっぱり二人の顔を見るのは恐くて下をむいたまま。ホントに情けないなって思う。
と、フワッと前髪に何かが触れる気配がしたと思った瞬間。
バチッ
と何かが弾ける音がした。
何?と、思う気持ちとほぼ同時に、もの凄い痛みが、俺のおでこに訪れた。
「…っつ~…てぇ…。」
とおでこに手を当てて、思わず顔をあげると、デコピンしたと思われる手を残したままの翔くんと目があった。
