きみがすき
第4章 *サン*
櫻「すいません。俺と大野の話がヒートアップしちゃって、二宮くんが止めてくれたんです。お騒がせしました。ホントにすいません。」
すいません。と俺も松本さんへ頭を下げ、他のお客さんに頭を下げた。
松「いえ、スゴい音だったので怪我とかしてなくて良かったです。
今日は盛り上がって楽しく飲んでくれたら、僕嬉しいです。」
と、誰もが見惚れるようなスマイルを残し、失礼します。とお客さんに声をかけながらスマートに去っていった。
あぁ顔もイケメンだけど性格もイケメンだ。松本 潤くん。芸能人みたい。今度から松潤って呼ばせてもらおう。
謝るために立ち上がっていた腰を下ろし、翔くんとニノを見ると、パチッと目が合った。
プッと三人同時に吹き出す。
「ふふふ、恥ずかしかったねぇ」
ニ「あはは!ホントですよ。二人とも、ケンカ始めちゃうから、どうしようかと思いましたよ。」
櫻「やぁ、マジで大人げなかった。ごめんね二宮くん。」
俺もごめんとニノに謝る。「でも、怒ったニノ始めて見た。恐かったよー。普段怒らない人が怒ると恐いってホントだね。」
やめてください。忘れてください。とニノが肩をすくめる。
もうさっきの暗い気持ちは小さくなってて、ニノや松潤には悪かったけど、翔くんと言い合ったおかげでスッキリしたみたい。