きみがすき
第4章 *サン*
翔くんが、飲み直そっか。と提案し、俺もニノも賛成する。
冷えたビールが届くと、改めて乾杯。
さっきより美味しく感じるのは、自分の気持ちを二人に聞いてもらったからかな。
櫻「智くん。さっきはごめんね。結構酷いこと言ったと思うけど、次は智くんが好きになれる人と、出会えると良いね。」
翔くん…。
櫻「それに…さ。俺、智くんとはずっと一緒いるけど、彼女がいたこととかあんま知らなくて、それもちょっとショックでさ。八つ当たりみたいなのもあったかも。ごめん。
って、女みたいだな俺!」
と眉毛を下げて笑った。
翔くんの気持ちが素直に嬉しい。
「ありがとう。翔くん。俺、自分のこと人に話すの苦手でさ、でも今日二人に話せて良かった。ニノもありがとう。」
ニノは目を細めて、
「いえ、俺も大野さんに素敵な人が表れるように応援しますね。」と笑った。
そこからは、俺と翔くんの大学時代の話や、良く行く居酒屋とか、色んな話で盛り上がった。
楽しいなぁ。
あぁ飲みすぎた。
気持ちいぃ…