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きみがすき

第37章 *きみが・・*





……

相葉ちゃん…が泣きそう?



つーか

馬鹿って…



え?俺も?


「どーいう意味?」
たぶん。涙を流しながらそう聞く俺は、間抜けな顔だ。


いまだに掴まれたままの腕。
それは、掴むと言うよりも 触れる。と表現した方が良いくらい、優しいもので


相「俺がね、大馬鹿って意味。」
そう言って、ふふ。とほんの少しだけ笑う


でも俺はやっぱり??で…

「えと…」


相「大ちゃん。」


「あ、はい。」


相「気持ち。話してくれて ありがとう。」



相「沢山、辛い…嫌な思いさせて、傷付けてごめん。」


「…相葉ちゃん……」


相「俺、甘えてた。」


「え?」
甘えてた?


相「彼女と会うこと。
何処かで…大ちゃんなら 待ってるって。そう、言ってくれるんじゃないかって、思ってた。」

…ぁ

相「でも、実際は違くて…俺ほんと焦って…
連絡しても繋がらないし。
あぁ…嫌われたんだなって。」


「…」


相「当たり前だよね…少し考えればわかるのに…俺が悪いってわかるのに、大ちゃんは、俺のことそんなにすきじゃなかったんだって…ほんと自分勝手だよね。」

ごめんなさい。と
申し訳なさそうに…


「違うよ。」


相「…え」


相葉ちゃんは、何度も俺に気持ちを伝える機会を作ってくれてた。

なのに
「俺の方だよ甘えてたのは。相葉ちゃんなら言わなくてもわかってくれるんじゃないかって思ってた。勝手に思って、わかってくれなかった事に、勝手に傷付いてた。
相葉ちゃんは…いつも俺に伝えてくれてたのに
それに甘えて、不安にさせたのは俺だよ。
俺の方こそごめんなさい。」


相「大ちゃんは悪くないよ!
俺が勝手だったんだよ。ごめん。」


「ううん。俺がもっと、ちゃんと気持ち伝えてれば良かったんだ。ごめんね。」


相「謝らないでよ!俺、気持ちを知りたいと言えど酷いこといっぱい言っちゃったし。」

…?

「…ぁ、いや俺の方こそ、さっきは感情的になっちゃって…
あ!そだ腕!ごめん!痛かったでしょ!?俺、ついムカついて力任せに掴んで…」


相「? 腕?痛い?
え?なんかしたっけ?なんも痛くも痒くもないよー?」
そう言って俺の腕から手を離して、不思議そうに腕を見た。



……

おい。ちょっと位 ダメージ受けてくれても良くないか?

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