
きみがすき
第6章 *ゴ*
普段、こういう店で飲んでるんだ。
大「ここのポテトサラダ、めっちゃ旨いんだよ。」
「ここは日本酒、珍しいのがそろっててさー。」
「刺身の鮮度が抜群なの!」
けっこうしゃべるんですね。大野さん。
職場では、仕事の話が殆んどだから、
なんか新鮮。
二人きりって初めてだから、
緊張するかもって思ったけど、
この人の持ってる雰囲気、やっぱりいいな。
変わってるとこもあるけど、
皆から好かれてる理由がわかる。
自然とすすむアルコール。
大野さんは、飲んではいるけど、
「自粛する。」って遠慮してる。笑
確かに、酔っぱらわれたら俺じゃ
対処できないので、すいません。
大「そう言えば、松潤には、会えてるの?」
「ゴホッ!…な、急に!」
コホッ…!コホッ
と、思わず、飲んでいたビールを
噴いてしまった。
大「ニノ大丈夫?
あー俺のポテトサラダが…。」
むせてる俺を一応は心配はしてくれてるけど、
笑いを堪えてるのバレてますよ。
大「やー最近こんなだったじゃん?
会えてんのかなって。」
「ゃ…大野さんと櫻井さんと飲みに行った日以来、会ってないですよ。」
大「そっか。忙しかったもんね。」
…確かに、忙しかったってのも事実だげど、
土日とか会いに行こうと思えば、
会いに行けたのも事実。
好きって認めた。けど、
認めてしまったからこそ、
どんな顔をして会いに行けば
いいかわからない。
