きみがすき
第1章 *ゼロ*
社長の朝の話が始まって、壁にある社訓が目に入る。
就職して6年、けして大きくはない会社だけど、社風が気に入った。
今のご時世、正社員になれるだけでも運がいい。生活していくためには仕事内容は選んでられないっていうけど、会社の人に話を聞いたり、会社を知れば知るほど、この会社で働きたくなった。
就職面接で、思いの丈をぶつけ、内定が貰えた時にはホントに嬉しかったな。
だってさ、人生の半分以上は仕事ってしてるじゃん?だから俺にとって仕事は重要なの。
ここは、先輩後輩関係なく一人一人の考えを聞いてくれる。その分、言われたことだけをこなすなんてのは通用しないけど。
まぁやりがいがあるだけ残業はあるし、土日出勤だってある。でも、それすらも楽しいと思うのは、周り人に恵まれているんだと思う。
もちろん楽しいだけじゃないし、怒られることもるし、落ち込むことだってある。
だけど、だからそこ社会人としてだけでなく、人としても成長してこれたのだ。と思う。
なんて、自分でいっちゃったけど。