テキストサイズ

きみがすき

第7章 *ロク*



相「ぎゃぁ!やっぱり!」

店に入るなり、悲鳴をあげる。
松潤のバカァ!と、頭を抱える人。


俺はというと、まさか引っ張られるとは思ってなかったから、抵抗する暇もなく店の中。

扉を入ったところで、離された腕。

俺を引っ張ってきた当の本人は、
「間に合うかなぁ。」
「あ!トイレットペーパー補充しなきゃぁ。」
と、でかい独り言。
持っていた荷物をゴソゴソしたり、店内を行ったり来たり…。

まさに、ポツン…。状態の俺。

『何で連れてこられた?』
と、思いながらも暖かい店内は有難い。

確かに、店は悲鳴をあげる気持ちもわかる状態。
客は1人も居ないけど、ほとんどのテーブルの上には、使用済みの食器やグラス。

貸切りの飲み会でもあったのかな?


相「…ひっくしゅっ!」

相も変わらず、目の前を忙しなく動く人。

明るいところで改めて見たけど、
背が高く細身の体型。
顔小っさ。
動く度に揺れるサラサラな髪が、更にその小ささを強調している。
また松潤とは違ったイケメンだ。

ニノのこと、ニノって言ってたから
友達なのかな?

相「ぶぇっくしゅん!」

てか、さっき外にいたくせに、何でそんな薄着なの?
この季節にシャツだけって…
考えただけで無理。
そりゃくしゃみも連呼するわ。


って、暇すぎて観察しちゃったよ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ