きみがすき
第11章 *ジュウ*
相「いひひ。松潤も、真っ赤だねー。」
え?
松「…うっせ、」
反射的に顔をあげると、耳まで赤くなってる潤君と目が合った。
松「あんま見ないで。」
と、ふいっと顔を背けられちゃったけど、
…なんだ、潤君も一緒じゃん。
やばい、顔がにやける。
カラン!
と再度鳴った扉。
大「ごめんニノォ。会社からの連絡だったー。
って、おぉ!お邪魔します?」
いまだに扉の前にいる俺達に驚く大野さん。
そりゃそうか、
だって入ってきたら、にやけてる俺と、
真っ赤な潤君と、気持ち悪く笑ってる相葉さんがいるんだもん。
何ここってなるよね。
「あ、いえ、か、会社からはなんて?」
大「…え?あ、あー。笹野さんからで、確認しときたいことがあってって。電話で伝えておいた…」
相「あー!大ちゃん!」
ニ・松「大ちゃん?!」
大「相葉ちゃん。久しぶり。居て良かった。」
松「相葉ちゃん?!」
大「あ、松潤。今日は突然ごめんね。お邪魔します。」
相「久しぶりぃ、どうしたの今日?」
大「借りたマフラー返しに来た。
勝手にクリーニング出しちゃったけど、大丈夫だった?」
相「え!わざわざクリーニングなんて良かったのにー。」
大「長く借りててごめんね。すげー助かった。」
ふにゃんと笑う大野さん。
相「ううん。こっちこそ気を使わせちゃってごめんね?ありがとぉ。」
満面の笑みを返す相葉さん。
…なんだ、この、のほほんした人たち。
完璧に俺と潤くん。おいてけぼりフラグ。