微熱Boy
第1章 *始まりは最悪*
『すみません!』
俺が撮影場所に、
戻ると再び撮影が再開された。
『OK!
じゃあ桐矢次は、
波と戯れて!』
---波と---
戯れってどうやんだ!っつーの
大体なんで撮影、
毎回海なんだよ
---ハア---
いい加減飽きるし!
『---ねえ---
なんで毎回海なの?いい加減、
違う場所行きてーんだけど!』
『そう言うなって仕方ないじゃん!
ファンの要望が、
一番多いんだよ♪
キャー♪
波と戯れてる桐矢!素敵ー♪って!』
---ったく---なんだそりゃ!
---まあ---
いーけどね♪
『---よし---桐矢!
ラスト後20枚♪』
---えーっ---
まだ20枚もあんの?
待ち合わせまでに終わるかな……
『監督!それ、
ラストって言わねーから!』
『ハハ!そっか!』
こうして愚痴を、
言いながらも、
撮影はみっちり、
1時間で終わった!
『---OK---桐矢!
お疲れさん!』
『お疲れっしたあ!』
すると丁度、
アイツが俺を、
迎えに来た。