微熱Boy
第1章 *始まりは最悪*
『---もし---俺~
今から行ってい?』
---ああ---
女か---
『赤坂まで行ってよ?』
『---桐矢---
お前大胆だねえ~
俺の職業何か知ってんだろ~?』
『業界切っての凄腕カメラマン!
別に撮りたきゃ撮れよ!
大スクープっしょ!』
『なんだ…?
そこまで知っていい度胸だな♪
まあ俺はそんな、
セコい事はしないよ!
撮る時は実力で撮る主義なんで♪』
『---ああ---そっ♪』
『キスしたお詫びにちゃんと、
女んとこ送ってやるよ♪』
『そりゃどーも!』
俺は車を、
赤坂まで走らせた。