微熱Boy
第1章 *始まりは最悪*
---ああ!---
どうしてくれよう!あの男!
こんど会ったら、
ただじゃおかねえ!
---この---
トップアイドルの桐矢様に向かって、
無礼な!
---だけど---
『最高の笑顔だったよ!』
…ってアイツが言った言葉は、
ちょっとだけ、
嬉しかったけど……
---まあ---
もちろんアイツの本心じゃ、
無いとは思うけど……
---アイツに---
今度会ったら、
聞いてみようかな?
---なんて---
そんな簡単に、
会う訳ねえな……
---だけど---俺の予想は
意図も簡単に、
音を立てて崩れ……
---アイツは---
俺の心の中に、
ズケズケと、
入り込んで来た……
---俺の---
平穏だった人生が大きく変わろと、
して居た……