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相葉さんの恋人になる方法

第1章 ただ好きなだけ。

メンバーの、それも男からの告白だなんて、いくら優しい相葉さんでも絶対引く。
あの太陽のような笑顔が見れなくなるのだけは、絶対にイヤなんだ・・・



黙ったままの俺を見て、ふぅっとひとつ息を吐いた翔さん。



S「真面目な話、相葉くん寂しそうだよ?」


N「え?」


S「最近、相葉くんと目合わせてないだろ。ニノの気持ちを知らない相葉くんからしたら、ニノが怒ってるように見えても仕方ないと思わない?」



嘘だろ・・・
俺、そんなだった?
なるべく平静に、いつも通りに接しているつもりだった。



S「昔は所構わずイチャイチャしてたくせにさー、今では極端にスキンシップ避けてんだもん。相葉くんかわいそー。」



N「そんな事・・・」
ない、とは言えなかった。
確かに、避けてる。
自分の理性を保てる距離感がつかめないんだ。



S「ニノの気持ちはわかるよ。でも、ニノも相葉くんも寂しそうにしてて、俺見てらんねぇよ。」




N「翔さん・・・。」







「嵐さん、スタンバイお願いします!」




「「「「はーい」」」」




A「にのー!なにボーっとしてんの!行こう?」




笑顔で手を差し伸べてくれる相葉さん。
さっきは頬を膨らまして拗ねてたくせに、とびきり優しい笑顔を向けてくれるから・・・




N「ボーっとなんてしてねぇよっ」



顔、赤くなってないかな?
またドキドキしだした鼓動をなるべく無視して、差し出されたその手を握った。




A「にの、めっちゃ手ぇあったかいじゃん!くふふ、眠いの?」




違うよ、ドキドキして体が熱いんだ。



N「・・・寝不足なんだよ。休憩入ったら膝貸してよ。寝る。」



A「しょーがないなぁ、寝かせてあげるよ!だから収録中は寝ないでよ!」



N「寝るかバカ!」




久しぶりに相葉さんの手に触れて、さっきとは違う痛みが胸を締めつける。
俺より大きくて男らしい手。
やっぱり大好きだ。



何にも気にせず、じゃれあえた頃に戻れたらいいのに・・・
伝えられないこんな想い、なくしてしまいたい。





ねぇ、相葉さん。
俺はどうすればいいのかな・・・


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