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相葉さんの恋人になる方法

第10章 二宮くんの葛藤。

早朝、バタバタと身支度をして仕事に出掛けた相葉さんを見送り、1人ソファにちょこんと座る。



相葉さん家に俺1人って、なんか変。



離れなくないよー!
仕事行きたくないよー!


と駄々をこねる相葉さんは可愛かった。
俺だって一緒に居たかったけど、両想いになれた余裕ってやつかな?
顔中にキスをしてくる相葉さんを宥めて、なんとか仕事に送り出した。



そうだよ、相葉さんってのは可愛くて天然で・・・
俺より年上だし背は高いけど、ちょっと頼りなくて・・・
太陽のような明るい笑顔に、俺はたくさん助けられて、癒されてきた。
相葉さんを守ってやりたいって・・・
そう思ってた。



なのにどうだ?!



よーく考えてみよう。
今までの流れを。








俺・・・『受け』なの??







相葉さんの気を引くのに必死だったけど、女の子みたいに甘えてさ。
カッコイイ相葉さんにキュンてしちゃったり。



しかも、相葉さんがあんなに「男」だったなんて・・・
あきらかにSだよなアイツ。
いつもヘラヘラ笑ってるくせに、ああいう時は急に色気たっぷりに男の顔しやがって・・・




しかも、その色気にやられて、いいように喘がされた俺。
耳元で囁かれた相葉さんの甘い声が忘れられない。



・・・Mじゃないぞ俺は!!



当然のことながら、俺は女の子としか経験が無い。
変な趣味もないから、突っ込んだ事しかないんだよ!



相葉さんに長い事片想いしてたけど、伝えるつもりなんてなかった。
そりゃ、ちょっと相葉さんを想って1人でシた事もあるけどさ・・・



だけど、正直具体的に考えた事なかった。
だって、恋人になれるなんてこれっぽっちも思ってなかったんだもん!


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