相葉さんの恋人になる方法
第13章 大好き。
約束の時間を少し過ぎて、俺は相葉さんの家に着いた。
冷たいシャワーのせいで少し頭はスッキリしたけど、体が冷えて寒い。
A「にのちゃん遅いから心配したよ〜!」
笑顔で出迎えてくれた相葉さんにギュっと抱きしめられて、心からホッと落ち着く。
大好きな相葉さんの匂いと温もり。
これ以上の癒しなんて、ゼッタイこの世に存在しない。
A「てかにのちゃん冷たい!どうしたの?」
N「んふふ、あっためてよ相葉さん♡」
A「ええっ・・・!」
初っ端から甘える俺に思いっきり戸惑ってる相葉さんが可愛い。
A「ご飯、テキトーに作ったけど、先にお風呂にする?すぐお湯ためるよ?」
俺を気遣ってくれる優しい相葉さん。
もう胸がキュンキュンし過ぎて苦しいくらいだよ。
N「んー、お腹減ったし先食べたい。
相葉さんの料理久々だし楽しみにしてたんだ。」
A「そう?!じゃあ食べてる間手繋いであっためてあげよっか!」
N「ばか、食いにくいだろ!」
おふざけモードのやり取りが楽しくて自然に頬が緩む。
最近デレっぱなしだよホント。
A「・・・よかった。にの元気そうで。」
テキトーなんて言いながら、俺の好物のハンバーグを作ってくれていた事に密かに感激しながら食べていると、ポツリと相葉さんが呟いた。
N「え?」
A「にの、楽屋でなんか様子違ったからさ・・・なんでかなって、ちょっと心配っつーか・・・」
N「相葉さん?」
A「俺と付き合ってるの、しんどくなったのかなぁとか・・・ほら、俺ベタベタしちゃうし。にのはイヤだろ?人前でそういうの。」
N「・・・はぁっ?!」
何言ってんだコイツは。
N「しんどくなんかなるかよ!
俺はお前に10年以上片思いしてたんだぞ?!
そんな簡単に手放したりしない!
言っとくけど、お前がしんどくなったって別れてなんかやんないからな!!」
俺の気持ちが相葉さんから離れるわけがない!
腹が立って一気にまくし立ててしまったが、すぐに後悔した。
A「にのちゃん・・・」
相葉さんが真っ赤な顔でコッチを見ている。