自堕落な天使達
第2章 *ナツデビュー*
『心得はまた毎日、
ちょっとずつ教えてく。
後今日は皆が入るまで、
後1時間あるから、
酒の作り方とか教えてく!』
『……はい!……』
『……ナツ……
疲れたか…?少し休むか?』
『いえ…!
大丈夫です!続けて下さい!
あ、でも……
翔さん疲れましたか?』
『……こぉら!……
ナツ!
年寄り扱いするなよ!』
『あ、そんなつもりは……』
その時翔さんが俺の頭を、
ポンポンと叩いた。
『……翔さん……』
俺はそれだけで胸が熱くなるのを、
感じた……
すると翔さんが、
俺の視線に気がついて……
『……ん?……
なんだ?
……惚れるなよ……
ナツ……』
と、いつもの口癖で、
俺に優しく微笑んだ。
俺は翔さんにキスしたい……
気持ちを必死で押し殺して、
仕事に専念した。
……翔さん……
……こんなにも……
……好きです……
……貴方の事が……