自堕落な天使達
第2章 *ナツデビュー*
その時店の電話が
鳴った。
電話は酒の注文だった。
だけど俺は今の電話で、
新しい世界へ飛び込むと言う、
恐怖心が芽生えてしまう……
俺が急に無口になったのを、
翔さんは心配して……
『……恐いか……
ナツ?……』
と、聞いてくれた。
俺はこれ以上翔さんに、
心配かけたくないから、
『……大丈夫です……』
と、嘘をついた……
そしたら翔さんが、
『……ナツ……
知らない世界に飛び込むんだから、
恐くて当たり前だよ?……』
と言いながら……
……俺にキスしてきた……
『……ンッ……
は……あ……』
俺はびっくりして……
『……や、翔さん……
なんで…今?……』
『……ナツが……
震えてるから……』
『……』
『……もう……
今日はここまでにしよ?
後はみんなの動き見て、
実戦だな……』
『……じゃあ……
もっと震え……
止めて下さい……』
『……え?……』
『……SEXシテ……?
翔さん…』
『……無茶言うな……
ナツ……もう皆来る……』
『……後1時間あります……』
『……ナツ……
前も言ったろ?
それを命令するのは俺の方なの。
おまえ何回約束破るんだよ!』