テキストサイズ

自堕落な天使達

第4章 *triangle*



『……オ、イ……
ナツ……
どうしたんだよ?……』

『……ウッ、ヒック……
翔さん…翔さん……
少しの間こうして居て……』







『……ナツ……』







……俺は……
そっとナツの肩を抱き締めた……









『……ナツ……
泣きたきゃ泣けよ……』










『……翔さん……
心配かけてごめんね……』

『……ったくだ……
後でお仕置きな?……』

『……え……』

『……ハハ……冗談だよ。笑』










『……翔さんの胸……
あったかい……』










『……ナツ……』




……ナツは……
しばらくの間、
泣き止む事はなかった……



……俺は……
泣いてるナツを……
いつまでも、
抱きしめていた……




……クシュン!……




『……ほおら!……
ナツ!風邪引くから、
帰るぞ?……』

『……うん……』

『……落ち着いたか……』

『……うん……』



……俺は……
ナツの手を取って、
車に急いだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ